【衝撃の実例】「インベスコ世界厳選株式」で30年後に1億円以上の損失?S&P500の圧倒的優位性

これから投資を始めようと考えている皆さん。こんにちは。

当ブログにお越しいただき、恐悦至極に存じます。ねこやしきと申します。

  • 積立投資って、毎月コツコツ続けるだけでいいんでしょ?
  • 人気のファンドを選んでおけば、大丈夫だよね?

もしあなたがそう思っているなら、この記事はあなたの未来の資産を大きく変えるかもしれません。

今日は、積立投資を始める上で、一見地味だけれども、とてつもない破壊力を持つ「手数料」について、具体的な人気ファンドを例に深掘りしていきます。

多くの人が見落としがちな「たった数%の手数料の差」が、30年後には「数百万円」どころか「数千万円」という想像を絶する差になって現れるんです。

特に今回は、今もなお多くの個人投資家から人気を集め、資金流入が続いている「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」というアクティブファンドに焦点を当てます。

なぜこのファンドが人気を集めるのか、そしてその一方で、投資家が知っておくべき「手数料の落とし穴」とは何か。

実際の過去リターンに基づいたシミュレーションと合わせて、その衝撃の事実を解き明かしていきます。

この記事を読めば、あなたの積立投資が、より賢く、より効率的に、そしてより豊かな未来へと繋がるはずです。

さあ、一緒に「手数料の落とし穴」から抜け出す方法を学びましょう!


手数料の差は、長期で投資するほど「雪だるま式」に大きくなる!

まず、この記事で一番伝えたいことをお伝えします。

それは、投資における手数料は、長期で投資すればするほど、その差が雪だるま式に大きくなるということです。

たった0.1%の差でも、それが何十年も続くと、最終的な資産には大きな影響を与えます。

では、なぜそんなことが起こるのでしょうか?

それは「複利」の力が働くからです。

複利って何?「お金がお金を生む力」を最大化する魔法!

複利とは、投資で得られた利益を再び投資に回すことで、その利益がさらに利益を生み出す仕組みのことです。

簡単に言うと、「お金がお金を生む」状態が繰り返されること。

例えば、100万円を年利5%で運用したとします。

  • 単利の場合:毎年5万円の利益が生まれて、それがずっと5万円のままです。(100万円 + 5万円 × 〇年)
  • 複利の場合:1年目の利益5万円を元本に加えて、2年目は105万円に対して5%の利益が生まれます。つまり、利益が利益を生んでいくので、どんどん増えるスピードが加速してきます。

この複利の力は、運用期間が長ければ長いほど、その効果を最大限に発揮します。

しかし、この複利の力を阻害するものが一つあります。それが「手数料」です。

手数料は、あなたがせっかく得た利益を少しずつ削り取っていきます。そして、その削り取られた分だけ、複利の効果が小さくなってしまうのです。

塵も積もれば山となる、とはよく言いますが、投資の世界では「塵(手数料)が積もれば、あなたの未来の山(資産)が大きく削られる」と考えてください。


今回の主役は「投資信託」!特に注目すべき手数料とは?

私たちが積立投資でよく利用する「投資信託」。

これは、私たち投資家からお金を集めて、それをプロが代わりに運用してくれる金融商品です。

投資信託には、いくつか手数料がかかりますが、今回特に注目したいのは、私たちが直接的に感じにくいけれども、長期投資に大きく影響する「信託報酬(しんたくほうしゅう)」です。

信託報酬とは?

信託報酬とは、投資信託を運用・管理してもらうために、私たちが保有している期間中、毎日少しずつ差し引かれる手数料のことです。

通常、「年率〇〇%」という形で表示されます。例えば、「年率0.1%」とか、「年率1%」といった具合です。

この信託報酬は、投資信託の基準価額から自動的に差し引かれるため、普段はあまり意識しないかもしれません。

しかし、この「年率〇〇%」の差が、長期で見るととんでもない金額差を生み出すのです。


人気アクティブファンド「インベスコ 世界厳選株式」に潜む落とし穴

さあ、いよいよ本題のシミュレーションです。

今回は、多くの投資家から支持されている「インベスコ-インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」に焦点を当てて、その手数料が長期的にどれほどのインパクトを与えるのかを検証します。

まずは、このファンドの基本的な情報から見ていきましょう。

「インベスコ 世界厳選株式オープン」の基本情報と実績

  • 通称:「世界厳選株式オープン」「インベスコ」など
  • 特徴:世界中の厳選された成長企業に投資するアクティブ型の投資信託。ファンドマネージャーが有望な銘柄を選び出し、市場平均を上回るリターンを目指します。毎月分配金が出るタイプで、過去には高い人気を誇りました。
  • 信託報酬: 年率 1.903%(税込)
  • 過去10年平均年率リターン: 約9.91% (※2025年7月16日時点、Yahoo!ファイナンスなどの公開データより)
  • SBI証券資金流入ランキング3位(過去6ヶ月)

シミュレーション:インベスコに月5万円を30年積み立てたらどうなる?

  • 毎月の積立額: 5万円
  • 積立期間: 30年
  • 年間リターン: 8.007% (過去10年平均リターン9.91%から信託報酬1.903%を引いた実質利回り)
  • 30年間の積立元本総額: 5万円/月 × 12ヶ月 × 30年 = 1,800万円

この条件で、インベスコ 世界厳選株式オープンを運用した場合の、30年後の最終資産額を見てみましょう。

約 6,900万円

(※実際の過去リターンに基づいた概算値であり、将来の運用成果を保証するものではありません。)

30年で約6,900万円。元本1,800万円に対して約5,100万円増えるので、「結構増えるじゃないか!」と思うかもしれません。

しかし、このファンドを選んだことで、「本来得られたはずの利益」が、手数料によってどれだけ削り取られているのかを計算してみましょう。

手数料だけで「約1,550万円」も失っていた!?

もし仮に、インベスコ 世界厳選株式オープンが、同じ9.91%のリターンを出していても、信託報酬が「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と同じ0.08140%だったら、どうなっていたでしょうか?

年間実質利回り: 9.91% – 0.08140% = 9.8286%

約 8,450万円

(※あくまで信託報酬のみを仮定した場合の試算です。)

この結果を見てください!

同じ9.91%のリターンだったとしても、手数料が低いだけで、最終資産額は「約8,450万円」に増えていたのです。

その差、なんと
「約 1,550万円」!

つまり、インベスコ 世界厳選株式オープンが徴収する高い手数料(1.903% – 0.08140% = 約1.82%の差)によって、30年で「約1,550万円」もの資産が失われていたことになります!

これは、ファンドのパフォーマンスが同じだとしても、「高すぎる手数料があなたの資産形成の足を引っ張る」という明確な証拠です。


さらに衝撃!再現性の高い王道インデックス「S&P500」との圧倒的パフォーマンス差

さて、今度は、投資信託の王道とも言える「S&P500」と比較してみましょう。

S&P500は、米国の主要企業500社で構成される株価指数で、過去数十年にわたり、非常に高い再現性で成長を続けてきた実績があります。多くの投資家が長期投資のコアに据える理由がここにあります。

ここでは、そのS&P500に連動する低コストファンドの代表格である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の情報を参考にします。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の基本情報と実績

  • 通称:「S&P500」など
  • 特徴:米国の主要企業500社の株価指数であるS&P500に連動することを目指すインデックス型の投資信託。特定の指数に追従するため、運用コストが極限まで抑えられています。業界最低水準の信託報酬を追求する人気のシリーズです。
  • 信託報酬: 年率 0.09372%(税込)
  • 参考とするS&P500指数の過去30年平均年率リターン: 約10% (※円建て配当込み、歴史的な平均リターンに基づく参考値)
    • ※eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は設定から30年経過していないため、ここではS&P500指数の過去30年平均リターンを参考値として使用します。
  • SBI証券資金流入ランキング2位(過去6ヶ月)

シミュレーション:再現性のあるS&P500に月5万円を30年積み立てたらどうなる?

  • 毎月の積立額: 5万円
  • 積立期間: 30年
  • 年間リターン: 9.90628% (S&P500参考リターン10%から信託報酬0.09372%を引いた実質利回り)
  • 30年間の積立元本総額: 5万円/月 × 12ヶ月 × 30年 = 1,800万円

この条件で、S&P500に連動するファンドを運用した場合の、30年後の最終資産額を見てみましょう。

最終資産額:約 1億840万円

(※S&P500指数の過去リターンに基づいた概算値であり、将来の運用成果を保証するものではありません。)

約1億840万円!

インベスコ 世界厳選株式オープン(約6,900万円)と、S&P500に連動する低コストファンド(約1億800万円)を比較すると…

その差、なんと
「約 3,940万円」!

この「約3,940万円」という差額は、手数料の差と、両ファンドの過去10年と30年の運用成績の差が複合的に影響した結果です。

もしあなたが、今人気のインベスコ世界厳選株式オープンを選んでいたら、このシミュレーションが示すように、老後の資金が数千万円も少なくなっていた可能性があるのです。

このシミュレーションは、「高コストのアクティブファンドが、必ずしも高リターンを保証しない」という厳然たる事実と、「手数料が、複利の力をどれほど阻害するか」を、具体的な数字で教えてくれます。

「分配金がたくさん出るから」「人気があるから」という理由だけで投資信託を選んでしまうと、後々大きな後悔につながるかもしれません。

また、「分配金が出る」ということは、すなわち「再投資」も自分自身で行わなければ上記の実績を積むことはできないのです。そういう意味では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は再配当型なので「再投資」する必要がなく、初心者向けの投資信託といえます。

ただ、インベスコ世界厳選株式の「毎月分配」も魅力的であり、配当金が投資を続けていく上の安心材料となることもあります。

私自身は長期投資を主と置いているので、手数料や再配当の手間を考えるとパフォーマンス以上に手を出しづらい投資信託となってしまいます。


衝撃の事実!なぜ人気の「インベスコ」が、こんなに差がついてしまうのか?

「でも、インベスコ世界厳選株式って、人気があって資金もたくさん集まっているんでしょ?」

そう思われた方もいるかもしれません。実際に、このファンドはSBI証券の積立ランキング(※過去の実績から見た傾向)でも上位に顔を出すことがあり、多くの個人投資家が投資しています。

しかし、なぜこれほどの手数料差、そして運用成績の差が生まれてしまうのでしょうか?

それは、「アクティブファンド」という性質に原因があります。

アクティブファンドは、ファンドマネージャーが銘柄を厳選し、市場平均を上回るリターン(超過リターン)を目指します。そのためには、徹底した企業分析や頻繁な売買が必要となり、その「人件費」や「調査費用」が高額な手数料として私たちにのしかかるのです。

一方で、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のようなインデックスファンドは、特定の指数(S&P500など)に連動することを目指すため、ファンドマネージャーが銘柄を「選ぶ」作業はほとんどありません。そのため、運用コストを極限まで抑えることが可能になり、結果として信託報酬が非常に低く設定されているのです。

「インデックスに勝てないアクティブファンド」の現実

実は、長期的に見て、市場平均(インデックス)を上回り続けるアクティブファンドはごくわずかだ、という研究結果が世界中で出ています(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが発表する「SPIVAレポート」などが有名です)。多くの高コストアクティブファンドは、手数料が高いにもかかわらず、最終的にはインデックスファンドにリターンで劣ってしまう傾向にあるのです。

「インベスコ 世界厳選株式オープン」も、過去10年間の実績を見ると、S&P500指数のリターンには及ばない結果となっています。

つまり、インベスコに投資していた場合、高い手数料を支払いながら、さらに得られるはずだったリターンもS&P500に比べて小さかった、という現実がそこにはあります。

これが、今も資金流入が続く人気ファンドに潜む「見えにくい落とし穴」です。目先の分配金や過去の特定期間の好成績だけに惑わされず、長期的な視点と手数料の重要性を理解することが、我々のような一般的な個人投資家が賢い投資家になるための第一歩です。


あなたの未来のために、今すぐチェックすべきこと!

今回の記事を読んで、手数料の重要性を理解していただけたでしょうか?

もしあなたがこれから積立投資を始めるなら、そして既に積立投資をしているなら、今すぐ以下のことをチェックしてみてください。

  1. 投資信託の「信託報酬」を必ず確認する!
    • 購入を検討している投資信託の「目論見書(もくろみしょ)」や、証券会社のウェブサイトで、信託報酬の項目を必ず確認しましょう。
    • 特に「年率〇〇%」という数字に注目してください。
  2. インデックス投資信託を検討する!
    • 市場平均に連動することを目指す「インデックス投資信託」は、一般的に信託報酬が非常に低いです。
    • 特に「S&P500」や「全世界株式(オールカントリー)」といった、広範囲に分散されたインデックスファンドは、手数料も安く、初心者の方にもおすすめです。
  3. 「eMAXIS Slim」シリーズを候補に入れる!
  4. アクティブファンドは慎重に!
    • 市場平均を上回るリターンを目指す「アクティブ投資信託」は、ファンドマネージャーが積極的に運用するため、信託報酬が高い傾向にあります。
    • 高すぎる手数料を支払ってでも、本当に優れたリターンを継続的に出せるアクティブファンドはごく一部です。「分配金が多いから」「過去の実績が良いように見えるから」という理由だけで安易に選ぶのは避けましょう。長期的なリターンと手数料のバランスを冷静に判断することが重要です。

まとめ:「見えないコスト」が未来の資産を大きく左右する!

この記事では、人気アクティブファンドの具体的な例として「インベスコ 世界厳選株式オープン」を挙げ、その高い信託報酬がもたらす損失と、長期にわたり再現性のある低コストのインデックス投資信託(S&P500)との総合的なパフォーマンスの差を、実際の過去リターンに基づいたシミュレーションを通じて解説しました。

  • インベスコのような高コストファンドは、高い手数料だけで数千万円もの資産を削り取る可能性がある。
  • さらに、実際の運用成績でも長期的にS&P500などのインデックスファンドに劣る場合があり、その差は数千万円から1億円以上にもなる可能性がある!
  • これは「複利」の力が、手数料と運用成績の差によって大きく阻害されるため。
  • 特に「信託報酬」は、保有している限り毎日かかる「見えないコスト」。
  • 低コストのインデックス投資信託(特にeMAXIS Slimシリーズなど)を選ぶことが、長期的な資産形成の成功の鍵!
  • 人気のアクティブファンドでも、高い手数料と運用成績の差が長期的にリターンを大きく削る可能性があることを理解し、安易な選択は避けましょう。

投資は、あなたの未来を豊かにする素晴らしいツールです。

しかし、そのツールを最大限に活用するためには、「知識」と「正しい選択」が不可欠です。

今日の記事が、あなたの長い投資人生の一助となれば幸いです。

これからも一緒に、私たちが夢見る未来を目指して、着実に資産形成を進めていきましょう!

参考文献

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